はじめに
2025年10月、Windows10のサポートが終了しました。
実際の現場では「サポート終了そのもの」が原因というより、
Windows11へのアップグレード後に発生するトラブルが多く報告されています。
本記事では、
- 一般的に多く報告されているトラブル
- サポート終了前後に”有名になった”実例ベースの不具合
を中心に整理し、現実的な対策を解説します。
共有フォルダにアクセスできなくなるトラブル
症状
- Windows11へアップグレード後、ファイルサーバの共有フォルダにアクセスできない
- 「ネットワーク資格情報を入力してください」と表示される
- 以前は入力不要で使えていた共有が突然使えなくなる
なぜなのか
Windows11ではセキュリティ設計が見直され、
- 匿名アクセスの抑止
- SMB認証の厳格化
が進みました。
その結果、
- 古いNAS
- Linux/Sambaベースのファイルサーバ
- ワークグループ運用
といった環境で、一斉に同様のトラブルが発生しました。
対策の考え方
- サーバ側でユーザーとパスワードを明確に設定する
- Windows側の資格情報マネージャーを正しく利用する
- NAS・サーバのファームウェアを最新化する
👉 「今まで問題なかった構成」が通用しなくなる点が最大の注意点です。
プリンタが使えなくなるトラブル
症状
- 印刷できない/印刷待ちで止まる
- エラー表示が出ないまま反応しない
- 共有プリンタが接続できない
背景
Windows11では、
- ドライバの署名チェック強化
- 古いType3ドライバの扱い変更
などが行われました。
その影響で、Windows10時代のまま使っていたプリンタ環境で不具合が多発しています。
対策
- メーカー公式サイトからWindows11対応ドライバを再インストール
- 共有プリンタは一度削除して再設定
- 非対応機種の場合は入替も検討
👉 「プリンタ故障」と誤解されやすい典型的な移行トラブルです。
OneDriveが有効化されて起きるトラブル
症状
- デスクトップやドキュメントフォルダが消えたように見える
- 保存先がOneDriveに変わっている
- Outlookが起動しない、またはデータが見えない
なぜ起きるのか
Windows11の初期設定やアップグレード後の案内で、
OneDriveのバックアップ機能が半ば自動的に有効化されるケースがあります。
これにより、
- ドキュメントフォルダの場所変更
- OutlookのPSTファイル参照エラー
といった二次トラブルが発生します。
対策
- OneDriveのバックアップ設定を確認・必要に応じて解除
- 保存先をローカルに戻す
- Outlookのデータファイル設定を見直す
👉 クラウド自体が悪いのではなく、「業務用途との相性」が問題になります。
Windows10サポート終了後に本当に注意すべきポイント(Windows11移行視点)
重要なのは、
- サポート終了=即利用不可
ではない点です。
実際には、
- OS移行による仕様変更
- セキュリティ強化による非互換
- 古い運用ルールの限界
が一気に顕在化することが最大のリスクです。
まとめ:Windows11移行後こそ「環境全体の見直し」が必要
Windows10サポート終了後に起きている多くのトラブルは、
PC単体ではなく
- ファイルサーバ
- プリンタ
- クラウド連携
といった周辺環境との組み合わせが原因です。
Windows11への移行をきっかけに、
環境全体を整理することが、結果的にトラブル削減とコスト抑制につながります。
IT環境の点検・移行後トラブル対応について
Windows11移行後の共有フォルダ・プリンタ・OneDrive関連の不具合など、
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